Xcodeのインストール

Xcodeは、Mac OS XiOSのアプリケーションを開発するツールのセットです。
Xcode IDE、パフォーマンス解析ツール、iPhoneシミュレーター、そしてOSフレームワークが、Mac SDKsやiPhone SDKsという形でまとめられています。*1
詳しくはAppleの開発者向けサイトを参照してください。
 http://developer.apple.com/jp/
付属のDVDからインストールすることもできますが、最新版をダウンロードすることにします。

Mac Dev Center」のユーザ登録

Xcodeをダウンロードするには、Appleの「Mac Dev Center」に登録する必要がある。
 https://developer.apple.com/devcenter/mac/index.action
1. Mac Dev Center
 右上の[Register]リンククリック
2. Register as an Apple Developer
 左上の[Get Started]ボタンクリック
3. Apple Developer Registration - Do you have an existing Apple ID you would like use to?
 [Create an Apple ID]を選択し、[Continue]ボタンクリック
4. Apple Developer Registration - Complete your personal profile
 必要事項を入力して、[Continue]ボタンクリック
  ・Email Address
  ・Password
  ・Re-enter Password
  ・Birthday
  ・Security Question
  ・Answer
  ・First Name
  ・Last Name
  ・Company / Organization
  ・Country
  ・Street Address
  ・City / Town
  ・Postal Code
  ・Phone
5. Apple Developer Registration - Compete your professional profile
 全て入力して、[Continue]ボタンクリック

※ この時点でセッションが切れてしまった場合、d.で入力したEmail AddressとPasswordでログインすると登録を再開できます

6. Registered Apple Developer Agreement
 チェックボックスをONにし、[I Agree]ボタンクリック
 この時「4」で入力したメールアドレス宛に照合コードが送信されます。
7. Enter the verification code sent to your email
 「6」後に送信されてきたメールのアンカーをクリック*2
8. You are now registered as an Apple Developer
 [Continue]ボタンクリック

Xcodeのインストール

1. ディスクイメージのダウンロード
 a. 「Mac Dev Center」にログイン
 b. XcodeiOS SDKのダウンロード
  「Xcode and iOS SDK」欄のアンカークリック*3
 c. xcode_3.2.5_and_ios_sdk_4.2_final.dmg を開く
  [ファイルを保存]ボタンクリック
  ダウンロードフォルダ(~/Downloads)にdmgファイルが格納される。
2. ディスクイメージ解凍
 dmgファイルを右クリックし、[開く]を選択
 ディスクイメージの中身が表示される
3. 「Xcode and iOS SDK.mpkg」を実行
 mpkgファイルを右クリックし、[開く]を選択
4. セキュリティ保護のダイアログが表示されるので、[続ける]ボタンクリック
5. 「iOS SDKのインストール」ウィンドウ
 a. 「ようこそ iOS SDK インストーラへ」にて[続ける]ボタンクリック
 b. 「使用許諾契約」にて[続ける]ボタンクリック
 c. 「使用許諾契約条件同意確認ダイアログ」にて[同意する]ボタンクリック
 d. 「Software License Agreement(Apple Inc. iOS SDK Agreement)」にて[続ける]ボタンクリック
 e. 「To install the iOS SDK you must agree to the terms of the software license agreement」にて[Agree]ボタンクリック
 f. 「インストール先の選択」にてデフォルトのまま(Macintosh HD)[続ける]ボタンクリック
 g. 「"Macintosh HD"にカスタムインストール」にてデフォルト(「Mac OS X 10.4 SDK」のみOFF)のまま[続ける]ボタンクリック
 h. 「"Macintosh HD"に標準インストール」にてデフォルトのまま、[インストール]ボタンクリック
 i. 「"インストーラ"に変更を許可するには、パスワードを入力してください。」にてパスワードを入力し、[OK]ボタンクリック
 j. 「インストールが正常に完了しました。」にて[閉じる]ボタンクリック

【補足】RVMとXcodeの関係

RVMは、Rubyをインストールする際、ソースをダウンロード、コンパイルします。
また、RubyGemsに登録されているgemには、インストール時にコンパイルが必要なものもあります。

RubyGems
Rubyのライブラリを公開、管理するツール
gem
パッケージ化されたRubyのアプリケーションやライブラリ

ところが、MacBook Proには、デフォルトではコンパイラがインストールされていません。
このため、コンパイラをインストールせずに、RVM管理下にRubyをインストールしようとするとエラーが発生してしまいます。
(「rvm install」コマンドについては、別のエントリで報告します)

goh:~ goh$ rvm install 1.8.7
/Users/goh/.rvm/rubies/ruby-1.8.7-p330, this may take a while depending on your cpu(s)...

ruby-1.8.7-p330 - #fetching 
ruby-1.8.7-p330 - #downloading ruby-1.8.7-p330, this may take a while depending on your connection...
  % Total    % Received % Xferd  Average Speed   Time    Time     Time  Current
                                 Dload  Upload   Total   Spent    Left  Speed
100 4092k  100 4092k    0     0  2931k      0  0:00:01  0:00:01 --:--:-- 4473k
ruby-1.8.7-p330 - #extracting ruby-1.8.7-p330 to /Users/goh/.rvm/src/ruby-1.8.7-p330
ruby-1.8.7-p330 - #extracted to /Users/goh/.rvm/src/ruby-1.8.7-p330
ruby-1.8.7-p330 - #configuring 
Error running ' ./configure --prefix=/Users/goh/.rvm/rubies/ruby-1.8.7-p330 --enable-shared  ', please read /Users/goh/.rvm/log/ruby-1.8.7-p330/configure.log
There has been an error while running configure. Halting the installation.
goh:~ goh$

メッセージに従い、以下のログを確認すると…
 /Users/goh/.rvm/log/ruby-1.8.7-p330/configure.log

…
configure: error: no acceptable C compiler found in $PATH
…

Cコンパイラが見つからないとのこと。
Xcodeにはgccが含まれているため、Xcodeをインストールすれば、RVM管理下にRubyをインストールできるようになります。

gcc
GNU Compiler Collectionのこと Xcode 3.2.5に含まれているgccのバージョンは「4.2.1 (Apple Inc. build 5664)」

gccのバージョンは次のコマンドで確認できます。

gcc --version

Xcodeではなく、コンパイラだけ*4をインストールしても、Rubyをインストールできると思われますが試していません。

*1:"This complete developer toolset for creating Mac OS X and iOS applications includes the Xcode IDE, performance analysis tools, iPhone Simulator, and OS framework bundles in the form of Mac SDKs and iPhone SDKs." https://developer.apple.com/devcenter/mac/index.action

*2:メールのアンカーに含まれる照合コードを入力し、[Continue]ボタンクリックしても照合できるかもしれません

*3:2011.02.07現在、アンカー名は「Xcode 3.2.5 and iOS SDK 4.2」

*4:例えば、Intel Composer XE

RVM管理下へのRubyのインストール…の前に

RVMのサイトの情報を基に、RVM管理下にRubyをインストールすることにしました。
 http://rvm.beginrescueend.com/
RVM管理下にインストールされたRubyは、システムにインストールされているRubyとは別に管理できます。
1.8系と1.9系を比較できるように、それぞれの最新版をインストールすることにしました。
(比較することがあるかわかりませんけれど…)

インストールできるRubyのバージョン確認

 以下のコマンドを実行するとRVM管理下にインストールできるRubyのバージョンを確認できます。

goh:~ goh$ rvm list known

 このリストに表示されたバージョン以外もインストールできるようです。

Please note that RVM is not limited to simply this list.

http://rvm.beginrescueend.com/rubies/installing/

依存関係の確認

 MacにRailsの環境を構築する #2 - tonight, tonightでも紹介しましたが、
 次のコマンドを実行すると、使用しているOSに関係する依存関係を確認することができます。

goh:~ goh$ rvm notes

 このマシン(Mac OS X 10.6:Snow Leopard)では、以下のメッセージが表示されました。

  Notes for Darwin ( Mac OS X )
    For Snow Leopard be sure to have Xcode Tools Version 3.2.1 (1613) or later
    You should download the latest Xcode tools from developer.apple.com.
      (This is since the dvd install for Snow Leopard contained bugs).

    If you intend on installing MacRuby you must install LLVM first.
    If you intend on installing JRuby you must install the JDK.
    If you intend on installing IronRuby you must install Mono (version 2.6 or greater is recommended).

    To seamlessly abandon the Apple-installed system ruby (ruby 1.8.7 patchlevel 174 for Snow Leopard):

    rvm install 1.8.7 # installs patch 302: closest supported version
    rvm system ; rvm gemset export system.gems ; rvm 1.8.7 ; rvm gemset import system # migrate your gems
    rvm --default 1.8.7

 メッセージを読む限り、v3.2.1以降のXcodeをインストールする必要がありそうです。
 ということで、Xcodeをインストールすることにします。

RVMのインストール

RVMのサイトの手順に従ってインストールしました。
 http://rvm.beginrescueend.com/rvm/install/
Rootではなく、1ユーザとしてインストールしました。


1. コマンド実行
 ターミナルを起動して、次のコマンドを実行。

goh:~ goh$ bash < <( curl http://rvm.beginrescueend.com/releases/rvm-install-head )

 このコマンドを実行すると、スクリプト(rvm-install-head*1)をダウンロードして、実行します。
 このスクリプトが何をしているのかについては、RVMのサイトやスクリプトを参照してください。*2
 ただし、ファイアーウォールを立てている場合は、スクリプト内の、Gitにアクセスする処理で指定されているプロトコルを「git」から「http」に変更する必要があるようです。

Note that if you are behind a firewall (slower, but it should work), change the git:// to http:// like this:

http://rvm.beginrescueend.com/rvm/install/

2. インストール完了のメッセージを確認
 コマンド実行後、表示されたメッセージに次のメッセージが含まれていることを確認。

Installation of RVM to /Users/goh/.rvm/ is complete.

3「.bash_profile」をホームディレクトリに作成
 「.bash_profile」を作成。
4. パスの設定
 「.bash_profile」に以下のパスを設定。

[[ -s "$HOME/.rvm/scripts/rvm" ]] && source "$HOME/.rvm/scripts/rvm"  # This loads RVM into a shell session.

*3

 ashを使っている場合は「~/.zshrc」にパスを設定する必要があります*4

5. ターミナルの再起動(再ログイン)
 「rvm」コマンドが正しく機能することを確実にするために、ターミナルを再起動。

6. 確認
 次のコマンドで「rvm」が機能として組込まれていること(アプリケーションとしてではなく)を確認。

goh:~ goh$ type rvm | head -1

 次のメッセージが表示されればOK。

rvm is a function

 次のコマンドを実行すれば、実行中のターミナルを最新の状態に更新できる。

goh:~ goh$ source ~/.rvm/scripts/rvm

*5

 以下のコマンドを実行すると、使っているOSについて依存関係を確認できる。*6

goh:~ goh$ rvm notes

*1:ブラウザで「http://rvm.beginrescueend.com/releases/rvm-install-head」にアクセスするとダウンロードできます

*2:フォルダ作ったり、既存のフォルダを削除したり、Gitにアクセスしてクローンを作ったり、インストールを実行したりしているようです

*3:インストール完了のメッセージに含まれているパスと若干違ってますが、問題ないのでしょうか…( -s "$HOME/.rvm/scripts/rvm" && . "$HOME/.rvm/scripts/rvm" # This loads RVM into a shell session.)

*4:NOTE: If you are using zsh you likely instead should put the sourcing line into ~/.zshrc

*5:ファイル「~/.rvm/scripts/rvm」のコマンドを実行している

*6:JRubyをインストールするには、JDKが必要」といったことが表示される(If you intend on installing JRuby you must install the JDK.)

Gitのインストール

Gitは「分散型」と呼ばれる方式のバージョン管理システムです。
 http://git-scm.com/
こちらも詳しくは別の機会に挑戦します。

バイナリファイルのダウンロード

Mac用のバイナリファイル(dmgファイル)が有志によって提供されているので、こちらを使ってインストールすることにしました。
Gitのサイトのトップページにある「Git Download」欄のMacアイコンをクリックすると、「git-osx-installer」のダウンロードページが表示されます。
PC、OSとも64bitに対応しているので、次のファイルをダウンロードしました。
 git-1.7.4.4-x86_64-leopard.dmg

Gitのインストール

次の手順でインストールしました。
1. Finderでダウンロード先のフォルダを開き、ダウンロードしたファイルを右クリック
2. [開く]メニューを選択
→ ディスクイメージ*1「Git 1.7.4 x86_64 Leopard」が開かれます
3. ディスクイメージ内の「readme.txt」を見てみると…

    • パッケージ「git-1.7.4-x86_64-leopard.pkg」をダブルクリックしてインストール
    • root権限が必要
    • terminalでないアプリケーションでは、terminalが使っているパスが引き継がれないので、terminalでないアプリケーションからGITが見えるようにするためには「setup git PATH for non-terminal programs.sh」を実行する
    • system wide PATH
    • MANPATH変数

 まずは単純にインストールします。
4. ディスクイメージ内の「git-1.7.4-x86_64-leopard.pkg」を実行(ダブルクリック)
インストーラが起動する
5. [続ける]をクリック
6. [このコンピュータのすべてのユーザ用にインストール]をクリックし、[続ける]をクリック
7. インストール先はデフォルトのまま、[インストール]をクリック
8. インストーラを実行するため、パスワードを入力
→ インストール完了
9. terminalを開いている場合は、再起動(再ログイン)
10. バージョンの確認
 コマンド「git --version」を実行し、Gitがインストールされていることを確認

goh:~ goh$ git --version
git version 1.7.4
goh:~ goh$ 

*1:デスクトップに作られた白いハンペンみたいなアイコン

GitHubについて

GitHubは、Gitのリポジトリを管理してくれるサービスです。
GitHub自体は別の機会に挑戦するとして、
GitHubからRVMを取り出すには、当然GitHubにアクセスする必要があります。
GitHubには、Gitを使ってアクセスします。
そこでGitをインストールしました。

RVMについて

Ruby on Rails(以下、Rails)を学ぶために環境を整えようと思いましたが、RubyRailsの組合せに悩みました。
Rubyは最新バージョンが1.9系、普及しているのは1.8系。
Railsは最新バージョンが3.0系、普及しているのは2.3系。

そんなとき、RVMというツールの存在を知りました。

 http://rvm.beginrescueend.com/

RVMを使うと、複数のRuby環境をインストールしたり、管理することができるようになるようです。
これで色んな組合せが試せるはず、ということでRVMをインストールしてみました。
Macの場合、RVMのインストール方法は少なくとも3種類あります。

推奨されていることもあり、GitHubからインストールしました。
環境は以下の通りです。